分割レンダリング 続編

先日、「分割レンダリング」についての記事を書いたばかりなのですが、
どうにも説明し切れなかった部分があり、第2弾を製作しました。

先日の「分割レンダリング」では、Terragenのレンダリングを
空と地面に分けて行い、あとで合成するというものだったのですが、
もこもこが実際に「伝説の陽」で行ったところ、多少不都合があったのです。

その理由は、もこもこの不器用さにありました(笑)。
空と山の境界線を、上手に消せないという事態に。
そこで考えたのが、この「分割レンダリング第2弾」でした。

前回との違い & 手順の概要

では具体的には前回と何が違うかといいますと、
「一番下に、ベースとなるレイヤーを作る」
ということが、唯一の違いなんです。

簡単に描くと、こんな感じになります。

今までの方法 今回の方法
faq-005-01.gif faq-005-02.gif

空と地面の画像を別々にレンダリング 空と地面のほかに、
「画質を落とした全体像」もレンダリング
faq-005-03.gif

画像合成ソフトで、空と地面を重ね合わせて合成。
faq-005-04.gif
画像合成ソフトで、全体像の上に
綺麗にレンダリングした空と地面を合成。
その際、上の2つのレイヤーの、
空と地面の境界付近は多めに消す。
でも、複雑な地形などでは問題点もあり。
・ 消す作業が大変。
・ 黒い境界線が残ることがある。
こうすれば、一番下の画像のおかげで、
・ 黒い境界線が出ることはないし、
・ 下に全体図があるので安心して消せる。

では、実際にやってみましょう。

今回は、私が実際に「伝説の陽」で使った画像とともに、
手順を詳しく説明していきましょう。

1. 005-05.jpg まずは、
  • 画質を「4」
  • 大気・雲の精度を「普通または普通より低め」
に設定し、最終的な大きいサイズでレンダリングします。
2. 005-06.jpg
005-07.jpg
次に、空だけ・地面だけの画像を
個別にレンダリングします。

出力サイズは、1.と同じでいきましょう。
3. 005-08.gif ここからが、ペイントソフトの出番です。
上で使用した出力サイズで画像を新規作成し、
一番下が荒い画像、次が地面、上が空になるよう重ねます。

使用ソフトは、レイヤー(と、できればマスク)さえ使用できればOK。

←クリックで拡大します。
4. 005-11.gif レイヤーマスクを使い、空だけ&地面だけ画像の
黒い部分をおおざっぱに消していきます。

←クリックで拡大します。
005-10.gif
005-09.jpg
前回の分割レンダ講座では、
慎重に黒い部分を消していきました。

今回の大きなポイントは、下にもう一枚画像があり
少々はみ出しても大丈夫だから、安心して消せるし
作業時間短縮にもなるということです。

地平線付近の画質というのは、5でも4でも
あまり変化がないと思います。
だからむしろ、消しすぎるくらいでOK。

←けっこう消しすぎですが(笑)、実際の作品です。
大きくてボヤけたブラシを使うと自然になじみます。
注2 005-13.jpg 2つあわせてみた図。
水平線付近が、消されすぎなくらい沢山消されています。
このくらい大雑把で大丈夫です。

こうして完成したのが、この作品。

005-12.jpg

ギャラリーの作品ページにて大きい画像を見ればわかりますが、
あまり・・・というかほとんど、水平線付近の違和感はないと思います。
(モヤモヤした感じは、質のいい画像でもあった現象なので、合成ミスではありません。)

海外の作者さんたちも、結構この合成テクを使用しているようです。
慣れれば意外とお手軽ですし、ぜひお試しください。

<< 小技&FAQに戻る